月が廻る或る世界
そこは神様が支配する国
喜び悲しみ全てを神に捧げ
依存性の安らぎに満ちた世界


我々は小さな存在である
水が流れるように、花が枯れるように
神の意思に逆らうこと勿かれ
神の意図に疑念を抱くこと勿かれ
全てを神に委ねて始めて
我々は全てを許されるのである
為すがままの駒に一切の罪がないように

全ては神の赴くままに
全ては神の導くままに



この国の中央には、人の賑わう街も王が暮らす城もありません。そこに在るのは高い塔です。塔の最上階には神様がいて、私達を見守ってくれているのです。今、君達が人として生まれて此処にいるのも、先生が先生になって皆の前でお話をするのも、校庭で桜が咲くのも、春が暖かいのも、全て神様のお導きのおかげです。だから皆、神様の声にしっかりと耳を傾けてね。神様の声は美しい鐘の音で、それは星の瞬く夜に聴こえるはずよ。

挨拶当番が号令を掛け、声を揃えてさよならをした生徒達は我先に教室を後にした。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

なまえをよんで 改めて《Night Bell》の設定1

作曲して頂いている曲の設定的なもの

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投稿日:2015/03/17 09:00:55

文字数:420文字

カテゴリ:その他

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