囁きに似たあなたの声は
どこから聞こえる
深さを増した空の青が
季節を過去にする
立ち止まった感情
擦れ違いのこの想い
秋風に預けた
行方を確かめて
舞い散る光が描く交差路を
あなたの影探し歩く
翳りかけた陽射しに
眼を伏せて
言葉の行き着く先を探しても
届かない眼差しの果て
降り積む時の色に
埋もれてく
間際にネゲロの雨が降る
混ざり合った感情
薄れゆく境界線
浮かされた微熱の
行き先を教えて
冷たさを帯びた風の去り際に
零れ落ちた嘘の欠片を
拾い集める指に触れて消え
答えの見つからない問いかけ達
胸の奥に鍵をかけて
不意に横切る刹那、背を向ける
間際にネゲロの雨が降る
雨は静かに降り続く
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