ウィザー、聞こえますか
僕の声は、今もここに
夏の庭に、冬の窓辺に
聞こえますか、聞こえますか

萎れてく君を見たんだ
焦がれるほど望んだ日差しの中
太陽を睨みつけながら
潤いを失っていくようだ

最後に雨が降ったのはいつ
最後に夢を語ったのはいつ
最初に一歩を踏み出したのは
思い出せないウィザー、ウィザー、ウィザー

ウィザー、ウィザー、ウィザー
ウィザー、ウィザー、ウィザー
雨よりも染みる声

ウィザー、聞こえますか
この体に、僕の夢に
もう水をあげないでください
枯れることを選んだ
やめることを誓った
僕の夢に、君の歌に

萎れてく君を見てたんだ
焦がれるほど望んだその姿
同じように枯れるこの体
僕を待っていたようだ

本当に欲しいものは何
今ポケットにあるものは何
引き換えて手に残るものは
思い出せないウィザー、ウィザー、ウィザー

ウィザー、ウィザー、ウィザー
ウィザー、ウィザー、ウィザー
ただ吹き抜ける声

ウィザー、聞こえますか
君と僕が、いるこの砂漠を
悲しいと思わないで
叶えることを夢見た
その果てに失った
青い海辺、木漏れ日、雨

「何も残らないの」
「夢を見るものは」
「忘れていくだけ」

覚えていて、ウィザー

ウィザー、聞こえるでしょ
夢が全て、無くなるなんて
それが全てではないでしょ
君の名前を呼ぶ
君の名前を呼ぶ
僕の声で、僕の歌で
さよなら、ありがとう
はじめまして

ウィザー、聞こえますか
君の声は、僕の胸に
夢のように、祈るように
聞こえますか、聞こえますか