むかしむかしの おはなしです
雪のなかで 泣いていたつる
やさしい人が かごをほどき
「もうだいじょうぶ」と 手をのばした
白い羽根が ふるえるとき
心にも あたたかい風がふいた
だいじなことは 見えないけど
そっとそばで 感じているよ
ありがとうの羽がひとつ
世界をやさしく 包んでく
ある日ひとりの おんなの子が
戸をたたいて 「とめてください」
糸をつむぎ 夜をこえて
きれいな布を 織りあげた
だけどなぜ 泣いているの?
扉のむこう まばゆい光がゆれる
だいじなことは 見ようとしない
こころの声 聴くことなの
かたちには ならなくても
ぬくもりだけは のこるから
風がそっと つぶやいた
「だれかのために 生きること
それがほんとうの しあわせ」
だいじなことは わかれのあとも
心のなかで つづいている
あなたがくれた そのやさしさ
次の誰かへ とどけよう
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