初恋トランジスタ
初対面の印象は覚えてないのが本音なんだけど
何十回何百回と繰り返しさ眺めていたら
価値観や口癖とか好きなものが解ってきたよ
可愛げのない乱文で届くことがない手紙を認めた
只のクラスメイトさ
大丈夫、嘘は得意だから
大嫌い 近付かないでよ
心臓の音がバレるじゃない
愛してると呟いた
死んじゃうくらいに有り得なかった
反則です 不意打ちです ぼーッとしてたら目が合ったんです
脱走です 暴走です 教室のドアを飛び出したんです
潔癖です 捏造です コレはいわゆる冤罪なんです
黙秘します 控訴します 決して君を好きではないのです
君に一度だけなら言ってもいいよ
秘密の合言葉
やっぱり無理 かわいくないもの
他の誰かに惹かれてるんでしょ?
付き合っちゃえばと嘯いた
弱い私は曖昧に浸る
偽りのない感情がメビウスリングをループ&ループ
シュレディンガーの猫の如くこの結末は証明できず
エレベーター無言の中私はきっとズルイ観測者
君の後ろ息を潜め呆れるくらいの自問自答
安い恋の押し売りなら迷うことなく断りますが
経験ゼロで レベル1 私の全てが濃密過ぎたのよ
君に何を奉げばいいのでしょうか
心が空回り
初恋トランジスタが組み込まれ
私の想いはインフレーション
大好きですよと言う事は
簡単だけどつまらないからさ
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