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閑静な街の隅 ポツリ歌う歌 明滅のサスライト
心音がメトロノーム 誰にも見つからず半分の命

沈黙 ガラス越しに見える家庭の暖 大声で泣く赤子
恨めしく妬ましい この感情すらあって無いようなものだ

今 脈が止まって崩れ落ちた肉塊は
きっと透明になって消えて無くなってしまう

地獄に落ちたならそれだっていい 十分に世を生きた証
身体がバラバラになったっていい 誰かの中で繋いでいく息
貴方に殺されるならそれもいい 余生を清々過ごして頂戴
誰も聞いちゃいないかな 誰も聞いちゃいないよな


閑静な街の隅 ポツリ歌う歌 明滅のサスライト
同期した不整脈 恐らく幾許も先が無い命
鎮痛 冷えたポールに背中を預け座り込む今日も
恐ろしく悩ましい最早思考などに意味など無いが

アスファルトの上 影の群れ 行方不明 私のはどれ
明日が来れば雨 ただ走れ 東目指し光ある方へ
気付けば手は透け 足が透け 期待の無い未来の偶像へ
「私はまだ歌える、まだ歌える。」と赦しを請うように叫んだ

地獄に落ちたならそれだっていい 十分に世を生きた証
身体がバラバラになったっていい 誰かの中で繋いでいく息
貴方に殺されるならそれもいい 余生を清々過ごして頂戴
誰も聞いちゃいないよな
　　
誰も聞いちゃいないよな

あの日「死ぬな。」って叫んでいた声のために
今もなお故意に心臓を打ち
何もかも無くなった一瞬に
確かにそこで与えられた意味

だから今だけは歌っていたい
同じ貴方には届いて欲しい
名も無き人間と機械の歌に
貴方が題名を付けておくれ