打ちあげられる祝砲のなか
歓喜の声が正義をうたう
王者の立てた おろかな指は
赤くはためく 御旗のもとに
兵士の列は進む 悪魔が笑う闇へ
太陽の下の十字架に 神の子が流す血の涙
銃を手に進む堕天使に 空からの声は届かない
蹂躙された砂漠の町と
黒く焼かれたひまわり畑
民衆の目は平和に飢えて
心の傷は癒えないままで
兵士の列は進む 涙も涸れた闇へ
太陽の下の十字架が 町人の流す血に染まる
生贄にされた仔羊の ぬけがらに白い風が吹く
太陽の下の十字架に 神の子が流す血の涙
銃を手に進む堕天使に 空からの声は届かない
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