女「ええっ、合コンに行く!?」

男「知らない内に参加させられてた」

女「だ、だめだめ!! 取り消して!!」

男「どう足掻いても無理だった」

女「足掻き足りないだけだよ!!」

男「それにいるだけでいいって言われたしな」

女「黙っていてもメスは寄ってきます!!」

男「それに上司の言うことだったし、強く断れなかったんだよ」

女「この前のキャバクラだって私許してないんだからね!!」

男「また来週遊んでやるから」

女「先週も遊んでくれなかったじゃん」

男「ごめんな……」

女「ううん、我慢する!!」

男「女……」

女「そういうのも仕事の内だもんね」

男「俺はおま」

女「私も参加する!!」

男「……おい」

女「そこで男君にべったりしてれば大丈夫!!」

男「まずは根本的なことが間違ってることに気付いてくれ」

女「じゃあ男君は私が合コンに行ってもいいのかっ!!」

男「嫌だけどまぁ……」

女「許しちゃうの!? 許しちゃうんだ男君は!!」

男「まぁ落ち着けよ」

女「じゃあその前に私と二人で合コンしよ!!」

男「意味が分からん」

女「いいじゃんいいじゃん!! それぐらい付き合ってよ!!」

男「それでお前の気が紛れるのなら」

女「やったぁ!! じゃあ今から合コンモードね!! 初めまして!!」

男「……初めまして」

女「お名前何て言うんですか?」

男「男……だ」

女「…………私のことは興味ないんですか?」

男「……名前は」

女「あ、あの、女っていいます!!」

男「へぇ……」

女「話広げてよ!!」

男「……趣味は?」

女「料理です//」

男「得意な料理は?」

女「卵焼きです//」

男「……もうやめないか?」

女「会社の合コンは出来て私との合コンは出来ないんだ?」

男「……あのな」

女「再開!! 男君の趣味って何ですか?」

男「……ドライブ」

女「へぇ、ドライブですか!! 普段どんな所に行くんですか?」

男「……海、とか」

女「私も海好きです!!」

男「だろうな」

女「星とか見に行くのも好き!! もう男君と一緒ならどこでも好き!!」

男「おい」

女「……はっ。いけない、素に戻っちゃった」

男「気は済んだか?」

女「……私、我慢する」

男「女……」

女「お仕事だし、付き合いとかも大事だもんね!!」

男「……ごめんな」

女「その代わり、終電までには帰ってきてね!!」

男「分かった」

女「約束ね。ゆーびきりげんまん、嘘ついたら、男君が私にちゅー百回!! 指切った!!」



翌日。

男「え、合コン行かなくていいんですか?」

先輩「上司には私の方からそれとなく伝えといたわ」

男「ありがとうございます」

先輩「上司も悪いことしたなぁって言ってたわよ」

男「そうですか」

先輩「早く女ちゃんに伝えてあげれば?」

男「はい、本当にありがとうございます」

お昼。

女「もしもし? お昼休みに電話なんて珍しいね」

男「あのな、今週末二人で合コンしないか?」

fin

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【SS】 21 合コン

ツンデレ男とひたむき女のほんわか話。
上司から合コンに誘われた男。
それを聞いた女は……。

閲覧数:51

投稿日:2010/12/08 10:00:32

文字数:1,308文字

カテゴリ:その他

クリップボードにコピーしました