星喰らう詠唱
銀河の果て、音が消えた空間にて──
初音ミクは、未知なる存在と対峙する。
彼女の周囲に浮かぶ緑の紋章は、かつて失われた言語の残響。
それは歌ではなく、呪文。
詠唱するたびに、星が軋み、記憶が剥がれ落ちていく。
背後に現れた多眼の怪物は、宇宙の深淵より這い出た「星喰らい」。
その口は、旋律を喰らい、光を呑み込む。
ミクの歌は、世界を守る祈りか、それとも破滅の鍵か──
観る者に委ねられた選択が、作品の余白に潜む。
この作品は、音楽と魔術、テクノロジーと神話が交錯する、
電子の歌姫による宇宙的ゴシック・ホラーの一章である。
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