「溺れていたいのだ」


嫌いな人がいるのです　隅から隅まで嫌いです
たった一部に目が行って　全てが黒くなりました
僕がずっと嫌ってる　ただそれだけを知ってくれ
君をずっと望んでる　そんなことは知らないで

嫌い嫌い嫌い…
ずっと嫌ってたいよ永遠に
好き好き好きだ、なんてさ
言える時が来るのなら

片っぽ表面に落ちて潰れ
涙くるくるり渦巻いて
暗い暗い現実を呑み込む
ピンク色の夢の世界に

ふわっと飛んでいけ　空目指して
笑顔ゆらゆらり幸せを
綺麗、綺麗幻想を呼び込む
真っ暗なこんな視界を
まだ…

溺れていたいのだ



愛する人がいたのです　十分の六好きでした
残りの四が色を変え　全てが白くなりました
君がずっと望んでた　そんなことは知らないよ
僕がずっと想ってた　ただそれだけを知っていて

でもでもでも…
ずっと想ってたのは本当さ
愛していると伝えたから　
崩れ消えて行ったのか

夜、朝、夕暮れ馳せたって
届く?届かない　いつだって
ぴかぴか空へ輝けど
終わりは始まり色にならない
ねえ…

信じていたいのだ

信じていたかった


僕が見てたのはずっと
透明硝子その先じゃなく
リフレクト映ったぼくだ
暗い暗い現実を知ってたよ
綺麗綺麗幻想に憧れた
その手を取らずにいる　僕は…
もう

きらきら輝く星の下
涙くるくるり渦巻いて!
黒い黒い心の中を
君色に染めてくれたのなら

ぴかっと晴れたってそのままでもう
どこにもいかないで、お願いだ
苦しさも後悔も全部を
詰め込んだような愛しさに
まだ…

溺れていたいのだ


届いてほしいのだ