錆の街_オケ
見飽きた街並みを駆けてゆく
人混み掻き分けて駆けてゆく
今にも錆付きそうな夢の中で
笑っているのです
色褪せた世界を駆けてゆく
星の無い夜空を駆けてゆく
まだ見ぬ景色に恋焦がれた
故に笑っているのです
感情混じりのノイズは止まず
あーあこのまま
何も聞こえないフリをするの?
アンタはきっとこう言うのさ
目を回さないよう気を付けてねと
ほらここから抜けださなくちゃ
焦りが無いわけじゃ無いけど
曲がりくねった路地裏で
迷わないように迷わないようにと
呟きながらまた少しだけ進む
右向け左すらうらぶれて
視線はいつも斜め後ろ向き
脱力感まみれたその姿
故に泣いているのです
電波塔から鳴り響く
無くし物にはご注意下さい
吝嗇まとった鼠が音色を奏でるよ
何様気取ったその姿に
なりたがりの末路を見る
一十百千万億あぁ
とても両手じゃ数えきれないなぁ
孤独の群れの中で
傷付かないよう傷付けないように
目を閉じて暗闇
それで何が分かるってんだ
あーあこのまま
何も知らないフリをするの?ねぇ
アンタは多分こう言うのさ
絶対に目を瞑らないでねと
さっさとここから動かなきゃ
恐れが無いわけじゃ無いけど
泡沫の果てに映る
なんて素敵な錆の街
まだ小さな月明かりの下彷徨い歩く
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