思い出だけをかき集めてはこぼしていく
泣きそうな空の色はあの日の煙
言えなかった言葉はそのままに
しわの寄る掌に落ちていく
消えた夢は今も付きまとい続ける
あざ笑うように走り去る面影は
立ち止まり続けてる老いた身に
花びらを無慈悲にも振りかける
出せなかった手紙を読み返すでもなく
焚き上げて届けるつもりさえもなくて
回り続ける部屋の中
巡り続ける日々と月と
ひとつまたひとつ 消えゆく欠片
何一つ残さぬその日まで
漂うだけの魂など捨ててしまおう
泳ぎ続ける瞳は生けるなにやら
日がまだ差さない表へと
暗い色の扉を閉じて出る
雲 雲 流れよ 風に逆らえずとも
川 川 進めよ 夜に落ちようとも
回り続ける夜と昼
抗い始める足跡と
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2020/09/08 09:49:50