まあるい月を掴もうと
雲が掌みたいに広がった
それを見ていた星達が
『無理さ無理さ』と瞬いた

やがて月の姿を隠してしまうと
雲は自慢げに『どうだい』と語りかけたが
星達は笑いながら瞬いた
『ご覧やっぱり無理なのさ』

指の間から零れ
地上に射す幾筋もの輝き
悠久の光
どんなに大きな雲さえも
掴み切れる訳無いさ
『ここ』を覆い隠しても
『何処か』に光は降り注ぐ

まあるい月を掴もうと
雲が掌みたいに広がった
『今欲しいのはそのものじゃない』
『手に出来無いからこそそうするのさ』
それを見ていた星達が
今もその行く末を見守っている

ライセンス

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月光

相当昔に作った詩ですが、
ファイルの中から発掘したので載せてみます。
ストーリー性のある奴を書きたかったんだと
当時の事を思い出しました、
歌になったら面白いだろうか…(考)

閲覧数:65

投稿日:2010/07/09 14:49:34

文字数:267文字

カテゴリ:その他

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