夕暮れがすき。
だいだい色が少しずつ濃くなっていく。
言葉が遠くに吸い込まれそう。
やまびこはたぶん、夕暮れが一番反響するんだ。
たぶん。

メールがきた。
コウタくんからだ(・∀・)


『もうすぐ着くよ』


『了解(^^ゞ』
っと、マッハで返信してわたしはまた夕暮れを、ぼけーっ、と見ていた。
徐々に落ちていく太陽がまるでアイスクリームが溶けていくみたい。


「おなかすいたなー」


今日は昔からの友達のヒザキとひさしぶりに会う約束。
と言っても二人とも貧乏学生だから私のうちでごはん食べるだけなんだけど。



「おつかれ」


見慣れたかわいい青のミニクーパーに乗り込むとコウタくんが一言。


「おつかれさま」

「今日は忙しかった?」


私は小さなレストランkomiyaでバイトしてる。
忙しいのは夕方だけど今日は早番だったから、そんなに忙しくなかった。


「早番だったからそうでもなかったかな。
コウタくんもおつかれさま」


コウタくんはニコりとすると車を走らせた。
コウタくんの会社とバイトが終わる時間が重なる時は、わたしたちはいつもいっしょに帰る。
たわいないことをしゃべって。
流れる音楽。
夕暮れ。
わたしはそんなこの時間がすき。


「ねぇ、窓開けていい?」


「ん、いいよ」コウタくんが返事をすると、わたしは窓を開けた。
夕暮れの風を吸い込む。
流れていく風はわたしの髪の毛を撫でて、コウタくんに流れる。
アイスクリームみたいな太陽は半分以上溶けてしまっていて、
ラジオから音楽が流れてるのを感じる。


『この世界のメロディ
わたしの歌声
届いているかな
響いているかな』

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

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閲覧数:213

投稿日:2010/03/27 18:23:11

文字数:710文字

カテゴリ:その他

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