どうせ欠けてしまうのに　月(セレネ)になりたいと
傷付け合った流れ星
輝しい過去(おもいで)と　共に堕ちていこう
私はロストアルメリア


歌は魂、歌は心と　言うなら私は冥府降り(katabasis)の途中
九弦の月を撫でる指先　貴女がいるから私は歌えてる

言葉に出来ない　口には出せない
目を伏せ奏でよう　貴女がいればエリゼ
(足を止めた瞬間　私は死んでしまうわ
　回れ廻れヴェレーノ　眠れる森の中)

いつか散ってしまうけど


アルメリア見つめてた　冷たい夜の海
波間漂う白き薔薇
赤いメリア見上げてた　戻れない闇の月
貴女が拾うメリアローズ

片割れをなくしても私失っても
spargmos（スパラグモス）この痛みと
胸に空いた黒き太陽（ひかり）　貴女見つめ続け
どんな花へとなりましょう？



水面を揺らす木々のざわめき
見えない貴女の寂しさだけ映し
取り残された青白き月
貴女へ ἡ νέκυια (ネキュイア）西へ広がる海

壊れた私を　繋ぎ合わせた手に
口付け落としたら　この地獄もエリゼ
(愛しても愛しても　私は唯置き去りで
永遠のリゼルヴァ　愛だけがネクタル)

振り向かずに生きて行く


落とされたカメリア　掬い上げた白い
月に魅入られリリメリア
最果てに咲くエリゼ　愛しい君に会える
ならば“名前”（わたし）さえ捨てよう

満ち欠けて変わる君　鈍色の孤独に
同じ心を捧げよう
「貴女がいてくれるなら　海も空もエリゼ」
冥府降り(ἡ νέκυια)何処までも墜ちて

全てを飲み込んで　しまえばいい海よ
涙なんて消えてしまえ　世界は泡沫の夢


どうせ欠けてしまうのに　人魚(セイレーン)になりたいと
願う貴女の流れ星
輝しい過去(おもいで)と　共に堕ちていこう
空へ投げるメリアローズ

傍に居てくれるなら　目覚めなくてもいい
夜は白いアルメリア
貴女と見る喜歌劇(Operetta)　振り返れば正歌劇(Seria)
海を見つめるアルメリア


愛したロストアルメリア