妄想ダイアリー　作詞／作曲／編曲　サンペイタツロウ

わかったの　急に　突然　満員電車の１２両目
あのヒトあたしの運命のヒト　
けだるげにずっと車窓を眺めて
よく晴れた青い朝　
出会ったのがいつのことだったのか
ぜんぜん思い出せない　
でも忘れない　
毎日みてるの　あなたを

ねえ　誰のことを　思い浮かべて　いま笑ったの？
みえないこころ

ぼうっとしてたの　
ふいによろめいて　
転びかけたあたし受け止める手
おおきくてあったかいその感触に思考が止まる
大丈夫？　って覗きこむ　あなた　
すごい　近い　どうかなっちゃいそう
生きてきた意味がいま　わかったの　
光ったの　胸の奥で

ああ　これが　恋なんだって　
そう　思ったの

それからね　時々　言葉を交わしたり
最近は少し距離が　縮まって
だけど　ほんのちょっと　
ほんのちょっとだけわるいヒトだから
恋人さん　いるんだそうです　
あたしをさしおいて

でも　いけないわ　
みんなつつぬけの甘いセキュリティ　
もう知っているのよ

あたしの町からあなたの町へ
電車に乗って移動するサンデー
マスクの下でにっこり笑って
あなたの声を思い出して
会えたらどんなことを話そう　
あなたとどんなことをしよう
どきどきさせてみたいの　
できれば　
わるいシュミでも　いけないコトでも

あなたをとってもこまらせたいの　
でもね大好きなの　ほんとうよ

駅の南口　
雑然と自転車が並ぶ高架下
喫煙所の前を通り過ぎて信号３つめを左
小さな公園のそば　
レンガ色の古いマンションの４階　
エレベーターのすぐとなり
そこがあなたのおうち　いま　会いに行きます

そんな妄想暴走ぎみの今日は雨のマンデー
あなたは今朝も変わらず　けだるげにずっと車窓を眺めてる
あたしの降りるひとつ手前で今日もあなたは降りてゆく
マスクの下でにっこり笑って今日もあなたをみていた