片翼をもがれた
天使は大地に叩きつけられ
滲む視界の先で
褪せてく世界を見ていた
望んでは消える
依存に満ちた運命が
見下ろして笑う
心を支えてた
美しい世界は今壊れた
欠けた翼は明日も
我が身をゆらゆらと揺する
天使は彷徨い仰ぐ
思い通りに生きた天(そら)を
「その天(そら)は誰のもの?」
堕ちた天使に居場所はなく
生きる術を手に入れろ
無様を晒した地の上で
「その生(せい)は誰が為?」
傷ついた両足を踏み締める
負けんな!
欠けたままの翼
痛みは夜ごとにこの身を襲う
見え隠れ繰り返す
月は今日も微笑まない
欲望の果てに
開いている未来はない
行き止まりの道
天使の瞳は濁る
世界は未だ灰に染まり
「光ならここにある」
内なる声は語りかける
己が心と向き合え
傷つくばかりの生き方と
「僕を救うのは誰だ?」
誰かの助けを待ち続けるな
進め!
飛べない天使は笑う
僕の居場所はここにあると
「運命は何の為?」
自分を取り戻す術だと
もはや翼はいらない
自分らしく生きていきたい
「その心は誰のもの?」
天使の道は光に包まれ
輝け!
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