朝
むさくるしい部屋の空気に
たたき起こされ
締め切った遮光カーテンを開けてみると
今日は雨模様
歩いて片道2時間弱程の通学路
自転車平気で漕いでいると
雨脚強まってきて
雨宿り
全身ずぶぬれで,でも
そんな日も嫌いじゃなくて
雨に恋する私は“雨んぼ”
涼やかな空気に誘われて
夏を匂わす雨に戯れて
朝に目覚めた
木々や草花の隆盛
葉の先を伝う滴
散りばめられる水紋にのせて
ささやかに踊り出す
この気持ち
まだ止む気配ない雨雲を
軒からうかがい
折りたたみ傘開いて
歩き出すとまた強まって
・・・
雨雲の唱
徐々に遠く離れていって
やがてやんで顔を出す空
日の光が青葉を照らし
また自転車またがり
こいでゆく
雨上がりの空に心茂らせて
しぶきを上げる車輪に勢いづけて
涼やかな空気に誘われて
夏を匂わす雨に洗われて
朝に目覚めた
鳥や虫たちの囁き
瑞々しい草の香り
照り返す水溜り駆け抜け
「今=ここ」に開かれた大地へ
髪をそよがす風に撫でられて
東の空に昇る日の光受けて
目の前に広がる
青々と揺れる水田
その先に続く道
あの山の向こう超えて
どこまでも飛んでたいこの気持ち
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