ジャケット

朝がくる
陽が昇る
忙しない時を連れて

今日もまた
街のなか
蟻のように列を成して

時間通りに動けば
すぐにお腹もすいて
寂しさはどこかへ

ガラスの瓶に閉じ込めた船は
彷徨うこともできない
飛べぬ幽霊船

安い菓子パン
コーヒーで流し込む
喉の奥でもがく叫びを
おちつけるように

午後の予定を
二重線で消せば
自分を取り戻せるのだろうか
なんて絵空事を想う

雨が降る
傘の群れ
カラフルなモザイクのよう

雨宿り
カフェラテが冷めるまで
様子を見る

ほのかに香る異国の匂い
思いをはせる
知らない風景に

だまし絵のように人を惑わす
街の灯りを躱して
ねぐらに帰る

ひとり見えない糸を手繰り寄せ
切なさに任せた浅いコトバを
ばら撒いてみても

上辺だけの慰めにしかならなくて
よけいに胸の奥がざわついて眠れなくなるの
いつも

わかってほしい本当を流せば
海を汚してしまうから
我慢するの
だけど

どうか誰か
わたしにひとときの
やすらかなぬくもりを
カフェラテのような
ぬくもりをください

00:00 / 04:36

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

メトロポリスとカフェラテ / 林檎ペンコ

Vocal:林檎ペンコ
Music&Lyrics:エディ・K・C

閲覧数:51

投稿日:2022/05/23 19:15:33

長さ:04:36

ファイルサイズ:4.2MB

カテゴリ:ボカロ楽曲

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