女「男君、ケータイ鳴ってるよ」

男「お、そうか」

女「もしや女!?」

男「仕事の同僚からだ」

女「その言い方だとまだ女の可能性が捨てきれてない!!」

男「ったく、ならメール見るか?」

女「え、いいの?」

男「その方が早いだろ」

女「見ないでおく!!」

男「別に遠慮しなくてもいいんだぞ」

女「ケータイ見る女にはなりたくないもん!!」

男「……そうか」



男「今度は女の携帯じゃないのか?」

女「あ、ホントだ」

男「そっちこそ男じゃないのか?」

女「もしや嫉妬//」

男「何でそうなる」

女「見てもいいんだよ」

男「みねーよ」

女「そういえば私、待ち受け変えたんだよ!!」

男「何だこれ?」

女「ほら、この前ドライブに行ったでしょ? その時に撮った夕焼けだよ」

男「へぇ、いい写真だな」

女「ホントは二人のプリクラにしようと思ったけど、社会人としてそれはどうかなぁって」

男「いい判断だな」

女「えへへ//」

男「でも会社で携帯開く機会なんかあるか?」

女「……私に待ち受けをプリ画にして欲しいと!!」

男「どう聞き間違えたらそうなる」

女「男君の待受は何なの?」

男「……俺も女と似たような奴だ」

女「似たようなの?」

男「長野に行った時に撮った奴だ」

女「……そうだ!! データフォルダ見せてよ!!」

男「何でだよ」

女「うかがわしい物が入ってるんじゃないかと」

男「入ってない」

女「じゃあ見せてよっ」

男「ダメだ」

女「ぷぅ……」

男「そんな顔してもダメだ」

女「スキあり!!」

男「ば……返せ!!」

女「どれどれ……え//」

男「だから見せたくなかったんだよ」

女「待受私じゃん//」

男「いつかお前が駄々こねた時あったろ」

女「……あったっけ?」

男「浮気防止の為にお前が変えたんだろうが」

女「……でもこれわりと最近の画像じゃないっけ」

男「……うるせー」

女「ふふ// 私の待受やめてまた私にしてくれたんだ//」

男「ただ慣れちまっただけだよ」

女「それでもいいもん//私も男君にしようかな」

男「する必要がないだろ」

女「毎日幸せになる!!」

男「同僚に馬鹿にされるぞ」

女「自慢の旦那さん//」

男「お前何かハイテンションだな」

女「それほど嬉しかったんだもん」

男「あぁそうかい」

女「男君って昔の友達から連絡来たりする?」

男「あぁ。たまに飲みに行ったりしてるよ」

女「皆元気にしてる?」

男「キーボード覚えてるよな?」

女「うん!! 今でも仲良しだよ」

男「まだ音楽で食っていこうと思ってるみたいだな」

女「楽曲持ち込んだりしてるみたいだしね」

男「皆、自分のしたいことをしてて楽しそうだったよ」

女「そっかぁ……。そういえばさ」

男「何だよ」

女「男君の夢ってなに?」

男「夢、ねぇ……。今に至っては一つだけかな」

女「なになに?」

男「言わねぇよ」

女「えー、教えてよ」

男「……今はお前を幸せにすることが夢だよ、それでいいか?」

女「……大満足//」

男「ほら、飯食いに行くぞ」

女「あ、待ってよ!!」

バタン。

女「……待受変更、と」

バタン。

男「ほら、早くしろ」

女「はーい!!」

男「何でニコニコしてるんだ、お前?」

女「ずっと一緒だなって」

男「何の話だ?」

女「こっちの話だよ。さ、ご飯食べに行こう」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【SS】 25 携帯

ツンデレ男とひたむき女のほんわか話。
携帯を見せたがらない男。
女はそんな男を見て浮気と疑うが……。

閲覧数:83

投稿日:2010/12/22 20:18:41

文字数:1,461文字

カテゴリ:その他

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