揺れる葦　蒼い空　あの空虚の中　殺された糸と　影法師　指切り
した指　いた君　夢現（ゆめうつつ）かも知らず

　「さよなら」　欠けた声　見てた夢　ただ仕舞いこんだ　揺れるゆりかごと
君の腕　見えない　幻想と　妄想で　良いように作り替え

　好きなの　好きだよ　都合いい言葉と　嫌だな　嫌いだ　と何度言えばいい？

　夢から　醒めた後の景色　ぼんやり歪んで　いつも聞こえるあなたの声も
もうカラカラカラカラ　風に吹かれてく　鈍色に　染まった夢また始まって

　雨の音（ね）響く小さな部屋　雑踏に紛れた　醒めてくれない夢が襲って
キリキリキリキリ眠りを犯すの　目を閉じた　意識手放すその瞬間に
夢が襲って現実観て　溺れる

　また見てた紅色と　消えてく人たち　「またあの続きを！」
「最低を！」　リピート　したくない　観たくない　願いは今日も消える

　暗転　回ってく　闇の色　また始まる劇（ショー）　なにも見たくない
聴きたくない　厭だよ　消えてよ　やめてよ　無情に始まってく

赤い夢？ああああ　黒い夢？ああああ　悪い夢？ああああ
もうずっと眠れない　徒然過ぎる　目を閉じて　また眠る　終わりのないスパイラル　「またね」何度も分かれ告げられて消えていく

　最後に残された声また　小さく歪んで（ひずんで）救いのない螺旋の中心で
どろどろどろどろ意識溶けだして　昨日から墜ちた夢また続き

　昨日も観た景色プレイバック　同じに動いて　音のない劇場が幕開け
ああカタカタカタカタ回りだしていく　宵闇を嫌いになる理由が増えるから
閉じた目に映る闇　夜が始まる

目が醒めたとしても　もうこの夢は終わらない