消えた星に囁く目覚めたままの旋律と
覚えたばかりの和音で始まりの音楽を
途切れた時を繋いだら溢れ出す記憶束ねて
風の中を泳ぎ出せる夢の続きを作ろう

願うことは何もないよ諦めしか道はないよ
吐き気のするその視線をそっと一つ潰せたなら
あとはすべて思いのまま涙さえも自由にできる
笑い方も忘れたなら見えない明日をくれてやるよ

僕の声は千切れたまま誰も呪うことさえできずに
振り返ることを知らない風を受け走り出せずにいる

誰も正解なんて知らないはずなのに
なぜみんな断定するのだろう…
明日も太陽が東から昇るなんていう保証はどこにもないはずなのに
なぜみんな断言できるのだろう…

倒れたままの僕を揺さぶる音圧高めて
覆いかぶさるその両手無理矢理捻じ曲げよう

時の中で作り上げた自分だけの幻想なら
壊れたまま涙さえも笑顔さえも流れ去って
生きることに意味はないと教えてくれた全てのものに
ありったけの愛を込めて感謝とともに叩き潰せ

嘆き叫ぶ僕を許せばこの声は届いてくれるのか？
誰も掴むことのできない風のまま走り出して行ける

考えてはだめだ
なぜ生まれたのか
なぜ生きるのか
考えてはだめだ
だってそこには答えなんてないんだから
振り返ったってそこには何もない
ただ駆け抜けるしかない
「真実」に目を向けようとしてはだめだ
はじめから真実なんてない
意味なんてないんだから
でないと死んじゃうよ
ただ駆け抜けるしかない
駆け抜けるしかないんだ…

僕の声の響く先には始まりを待つ世界の群れが
揺れる心の誘うままに風を纏い走り出せるはず

物語なんてないし絶対なんてない
あるのはただ「響き」だけ
積み上げた歴史の先にあるのは
どうやって「不協和音」を音楽にするかということ

Period.