流れ星の島
柊の木陰で 黒鶫も眠る
静かなる夜更けに 僕は部屋を抜け出す
ぼろぼろの鞄と 古ぼけた角灯
鉱石のラジオも そっと持ち出して
広い夜空 見上げれば
とろり 光る銀の月
幾億千の 煌めき
不意に落ちる 流れ星
星の綺麗な この島に
取り残された 僕は
ちっぽけで たったひとりぼっちだったから
自分を 抱きしめてみる
裸足になったなら 足を水に浸して
強く祈ったなら 飛んでいける気がした
鞄もラジオも 捨てて
邪魔なものは もういらない
僕は今 鳥になって
天鵞絨の空へ 昇る
流れ星たちと 一緒に
星座の海を 渡る
このままずっと 高いほうまで行こうよ
宇宙を 駆け抜けて
気がつけば 暗闇の中
さざめく 光の波
その中のひとつ 青いベールまとった
さみしい 僕らの地球
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