貴方がこの背中を押してくれさえすれば
僕はもう何も怖くはないね

尖ったものは仕舞っておくよ
物騒だろう
阿呆でも分かりきっている事
すれ違った時には
俯いて歩くよ
多少、心が痛むのは愛すべきことなの
何時も為人は大人しくあれ、とか
今だって取り繕って
苛まれてはいるけど

貴方がこの背中を押してくれさえすれば
僕はもう何も怖くはないね
涙を振るえた後
浮かぬ表情
突き抜けるような想いは
拭えないなら
どこに充てればいいの

仕掛けのない願いなら果たしておくよ
マニアックな魔法でも変わりはしない事
「霞がかかる頃、足取りを探すよ」
見様見真似の飾りには身を恥じるべきなの

なみ風ひとつも立てずに
投げかける別れと
取り乱すくらいの
出会いがあると云うのに
構わず為人は大人しくあれ、と
ひとり取り繕う所為で
苛まれてはいるけど

些細な日々すら貴方は
踏みにじるような言葉で
何処までも突き離してくれ

在り来たりで
只このまま
終わりにしてしまえば、僕は
もう何も言えなくなるね
涙を振るえた後
浮かぶ表情
例えようの無い想いを
伝えないまま
日を重ね生きて行けばいいの
ねえ、
拭えないなら
どこに充てればいいの？