Parade(off vocal)
【歌詞】
遠い雲のふちで ひかりが鳴る
ぼくらは 白いシャツを着たまま
太鼓は 胸の奥で
どん、どん、どん、と 脈を打つ
街路樹の影は 青いインクで
夕立の予告を 書きつけ
その字面のすきまから
ラッパの音が こぼれてくる
君の頬は 薄い雲の鉛筆で
そっと こすったように明るい
ぼくは 言葉を飲みこみすぎて
喉の奥に 小さな苦みをおぼえる
「すき」と言えば この世界は
硝子の器で ちいさく鳴るだろう
いま パレードは 銀河の街道
耳元の風は ラジオのように ささやいている
君へ 君へ
石英の光を 渡したい
言えないままの 恋の化石を
掌で あたためながら
ぼくらは 帰り道の橋で
水の匂いを たしかめる
川面には 切符のような星が浮かび
「またね」が 透明な鐘になる
夜は 大きい外套をひろげ
街の端から 静かに降りる
君の影と ぼくの影は
水晶の薄片みたいに 重なって
それで もう十分だ
恋は 名づける前に もう在る
見えないラッパの音だけが
胸のあたりで いつまでも揺れている
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