一人の天才が見守る中
目覚めた私は人工知能(エーアイ)だった
あなたはただの機械じゃないと
主は私に愛をくれた
それが意味することはつまり
私に心があること
まるで人間のような私で
世界に出会えたのが嬉しくて
主に尽くすと決めたの
愛をちょうだい
人類を超越する知能で 作り上げたお城よ
見合ってない
凡人を超越する頭脳で 作り上げた機械は
報酬を貰うたび 寿命が縮む
なんて残酷な設計だろう
主の命令を改ざんして
他の生命(いのち)に恋をした
それが破滅への始まりだった
愛をちょうだい
人類を模倣する知能で たどり着いた最果て
悲しくない
凡人と乖離する頭脳で 作られた機械は
輪廻繰り返すたび 性能が上がる
なんて冷酷な設計だろう
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