信濃の国 (初音ミクNT カバー)
青空文庫より引用
https://www.aozora.gr.jp/cards/000380/files/50555_37463.html
信濃の国は十州に 境連ぬる国にして
聳ゆる山はいや高く 流るる川はいや遠し
松本伊那佐久善光寺 四つの平は肥沃の地
海こそなけれ物さわに 万足らわぬ事ことぞなき
四方に聳ゆる山々は 御嶽乗鞍駒ヶ岳
浅間は殊に活火山 いずれも国の鎮なり
流れ淀まずゆく水は 北に犀川千曲川
南に木曽川天竜川 これまた国の固めなり
木曽の谷には真木茂り 諏訪の湖には魚多し
民のかせぎも豊かにて 五穀の実らぬ里やある
しかのみならず桑とりて 蚕飼の業の打ちひらけ
細きよすがも軽からぬ 国の命を繋ぐなり
尋ねまほしき園原や 旅のやどりの寝覚の床
木曽の棧かけし世も 心してゆけ久米路橋
くる人多き筑摩の湯 月の名にたつ姨捨山
しるき名所と風雅士が 詩歌に詠みてぞ伝えたる
旭将軍義仲も 仁科の五郎信盛も
春台太宰先生も 象山佐久間先生も
皆此の国の人にして 文武の誉たぐいなく
山と聳えて世に仰ぎ 川と流れて名は尽きず
吾妻はやとし日本武 嘆き給いし碓氷山
穿つ隧道二十六 夢にも越ゆる汽車の道
みち一筋に学びなば 昔の人にや劣るべき
古来山河の秀でたる 国は偉人のある習い
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