夕空

《A》
『正解の道はどれだったのかなぁ？』
この電車はどこへ行くの？
知らない街並み

涙が枯れても
日々は続くの
きっとなに食わぬ顔をして
明日が始まるの

《B》
このままどこまで
連れて行ってくれるかな
逃げていたいの
だから
沈んでかないで

《S》
いつか望んだ
景色には届かない
流れてゆく窓の外
オレンジに染まる
青い空には
追いつけはしなかった
同じ目線の夕陽
何も言わず慰めてた

《A》
のどかな風景
冷めた目に映る
ただ揺られて窓に聞いた

『なにをしてるの？』

忙しない街に
置いてきた今日には
きっとわたしの証一つ
残されてないの

《B》
このまま例えば
連れて行ってくれるなら
明日のわたしを
手放したっていいよね

《S》
いつか焦がれた
景色には届かない
流れてゆく窓の外
見つめ返してる
青い空には憧れを秘めたまま
同じ目線の夕陽
雲に溶けて色を変えた

《C》
小さな居場所を
諦めきれないくせに
どこに逃げたって
同じなのに

《S》
いつか望んだ
景色には届かない
認めて受け入れたら
ここが折り返し
後ろ向いても
踏み出せばそれが「前」
もう迷わないよ　
明日がちゃんと見えるから



《A》
『せいかいのみちは
どれだったのかなぁ』
このでんしゃはどこへゆくの？
しらないまちなみ

なみだがかれても
ひびはつづくの
きっとなにくわぬかおをして
あしたがはじまるの

《B》
このままどこまで
つれていってくれるかな
にげていたいの
だから
しずんでかないで

《S》
いつかのぞんだ
けしきにはとどかない
ながれてゆくまどのそと
おれんじにそまる
あおいそらには
おいつけはしなかった
おなじめせんのゆうひ
なにもいわずなぐさめてた

《A》
のどかなふうけい
さめためにうつる
ただゆられてまどにきいた
『なにをしてるの？』

せわしないまちに
おいてきたきょうには
きっとわたしのあかしひとつ
のこされてないの

《B》
このままたとえば
つれていってくれるなら
あしたのわたしを
てばなしたっていいよね

《S》
いつかこがれた
けしきにはとどかない
ながれてゆくまどのそと
みつめかえしてる
あおいそらには
あこがれをひめたまま
おなじめせんのゆうひ
くもにとけていろをかえた

《C》
ちいさないばしょを
あきらめきれないくせに
どこににげたって
おなじなのに

《S》
いつかのぞんだ
けしきにはとどかない
みとめてうけいれたら
ここがおりかえし
うしろむいても
ふみだせばそれがまえ
もうまよわないよ
あしたがちゃんとみえるから