ジャケット

A
顔を上げるのが嫌になるほど
べたつく暑さに溶けている
冷気漂った氷山は
ピンクの水面に沈んでた

焼けたアスファルトの上を駆ける
少年少女を見送って
くるくると回る機械の前
陣取りじっとり天仰ぐ


B
夢か現か陽炎か
はたまた炎気の幻か
焦げ付く肌色嫌っては
湿った室内閉じ籠る


S
この熱をどうか掻き消してくれ
温くなった風呂に飛び込みたい
くだらぬ六十路の弁舌よりも
麦酒を開ける音が聞きたい

この暑さはどうしようもないな
汗みずくの体晒したくない
高い声色で鳴いた風鐸
金切り声だと思ってた



B
夢か現か陽炎か
はたまた炎気の幻か
海が母だと言うのなら
産んだ時代を恨むだろう


S
使えぬ茹だった要らない頭
取り替えた方が良いと思った
優しさなんかは欠片も無いが
寝て起きて直ぐに忘れるさ

もうすぐそこまで残暑は居るが
嘲笑う如く地面を燃やす
濃ゆい夏の果にあてられている
僕らは未だに囚われたまま

何時まで経っても焦がれた夏に
飽きを感じずに苛立った






A
かおをあげるのがいやになるほど
べたつくあつさに とけている
れいきただよった ひょうざんは
ピンクのみなもに しずんでた

やけたアスファルトのうえをかける
しょうねんしょうじょを みおくって
くるくるとまわる きかいのまえ
じんどりじっとり てんあおぐ


B
ゆめかうつつかかげろうか
はたまたえんきのまぼろしか
こげつくはだいろきらっては
しめったしつないとじこもる


S
このねつをどうか かきけしてくれ
ぬるくなったふろ にとびこみたい
くだらぬむそじの べんぜつよりも
ばくしゅをあける おとがききたい

このあつさはどう しようもないな
あせみずくのたい さらしたくない
たかいこわいろで ないたふうたく
かなきりごえかと おもってた



B
ゆめかうつつかかげろうか
はたまたえんきのまぼろしか
うみがははだというのなら
うんだじだいをうらむだろう


S
つかえぬうだった いらないあたま
とりかえたほうが いいとおもった
やさしさなんかは かけらもないが
ねておきてすぐに わすれるさ

もうすぐそこまで ざんしょはいるが
あざわらうごとく じめんをもやす
こゆいなつのかに あてられている
ぼくらはいまだに とらわれたまま

いつまでたっても こがれたなつに
あきをかんじずに いらだった

00:00 / 02:38

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【作詞:苺牛乳さん】致死性の有る暑熱を嘆けど、揺らぐ陽炎に嫌気がさせど

歌唱:Synthesizer V AI 重音テト ライト版

閲覧数:33

投稿日:2024/08/01 08:20:11

長さ:02:38

ファイルサイズ:4.8MB

カテゴリ:音楽

クリップボードにコピーしました