Wound
あなたが手を振って 僕は軽く応じた
それを見て何故か 少し笑っていた
疲れた顔してあなたは今日も生きてく
それもそうか、他には出来ることもないしな
デリカシーがないのも 口が悪いのも
嫌になるくらい分かっているくせに
僕のこんな言葉の ひとつひとつにわざわざ
傷ついたり怒ったり、悩んだり泣いたり
なんか少し疲れてしまって
いちいち受け取るなよと勝手な言い分を
言いかけて後悔した
どの面下げて言ってんだ
ねぇ、大切だとか守りたいだとか
自己満足とか偽善と嘘とか
全部あなたに押しつけた僕は
さぞや活き活きとしてただろう
本当につくづく厭な奴だろう
壊れてはせっせと破片を集めて
切れた指先に気づいてうずくまる
こんなことを延々 二人で繰り返してさ
それもそうか、他には出来ることもないから
嫌われたくはないとか 独りになるのは嫌だとか
二人でいるその意味とか それが僕である理由とか
見えもしないもののため何を守れば良いんだい?
他人と生きていくには致命傷だな
突然の通り雨に叱られて
これ以上にないってくらいに惨めな気分だ
止まない雨はないってさ
ああ、今更もう遅すぎるって
ねぇ、現実だとか理想ってやつとか
自己投影とか欺瞞と愛とか
全部誰かのせいにしてみても
それでも尚苦しくて泣いた
ねぇ、大切だとか守りたいだとか
全ての上辺を取り払ってみても
そこにあなたしかいないと
今更気づいた僕はどうすればいいの
本当につくづく厭な奴だな
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