春夜風に揺れる夢見草淡く
今はただ遠いあなた求め彷徨う
月はやがて廻り記憶は刹那
儚く鴇色の花の調べと

静かな夜明け風は雲を連れ去り
遠く雨音が消えてゆく
濡れた窓ガラス揺らす吐息は
静寂をあなたの色に染めてる

愛しさは募りこの胸を焦がして
切なさへ変わり零れ落ちてく
押し寄せる不安に縛られた
この心　どうか解いてください

淡きこの恋がいつか終わりゆくのなら
今はただあなた強く抱きしめていて
揺るぎない時に二人閉ざされ
あなたと永久の夢を見続けたい

交わす言葉とすれ違う心を
冷めた部屋で重ね合わす
途切れ始めたあなたの思い
どうしてもここに繋ぎ止めたくて

届かない想い敵わぬ恋と知り
気付かないふりでただ追いかけた
他の誰かに想いを馳せた
その瞳　それでもまだ愛しくて

終わりゆく春の空はどこまでも青く
穏やかに揺れる光に包まれて
移りゆく季節取り残された
花びら永久の風に散りゆくだけ

あなたがくれた優しさは今でも
胸の奥深く揺れる燈火
削除できないあなたのMail
ただ一人　何度も読み返してる

青芽吹く季節を待たず去り行くあなたの
心に私を少しでも咲かせて
今もまだあなたを忘れられない
私を　どうか許してください

月夜拭く風にヒラリ寂しさまとわせ
夢に見る花に想いを重ねても
早すぎた季節取り戻せない
サヨナラ　鴇色の花の調べよ