シリウス / 心響

【シリウス】

Music・Word : へいず
Vocal : 心響

暗がりに咲く 青い花
冬の夜を 優しく照らす
温かい ミルク片手に
瞬く星を 指差してみる

静寂揺らす 歓声は
頬を掠める 冷たい夜風
降りだす雪の 流星が
君の手の中 キラリ輝く

白みを帯びた ベランダが
二人の姿を 際立たせ
積もる星々の 片割れを
「綺麗だね」と笑う君

月明かりの中 遊び出す
霞み掛かった 窓の色
遠くに瞬く 恒星は
君の好きな 青い星
溺れるような 感情の渦
その真ん中に 君とシリウス

寒さに負けず 凛と咲く花
「あれが憧れ」理想を語る
凍えた机に 冷たいミルク
「これは嫌かな」おどけて笑う

白い吐息の スクリーン
鮮やかに揺れる 夢模様
空の向こうを 指差して
はしゃぎ出す 子犬の様に

星と星とを 紡ぎ出す
運命に似た 奇跡のパレット
遠くで微笑む 恒星は
君によく似た 明るさで
「この手が君に届くといいな」
一緒に居たいんだ

天に一筋 短い糸が
二人をそっと 近付けて
笑顔で見つめる 青い星
少しずつ 遠くなる

素直な気持ちが 言い出せず
俯く僕の 指先を
何も言わずに 握る君の
赤くなる その頬に…

月明かりを抜け 朝がくる
午前５時の 空の色
遠くに落ちた 恒星は
違う誰かを 照らすんだ
まだまだ静かな 街の空
朝日に映える 雲の白
かけがえのない 青い星
二人の手の中 輝くシリウス