「アンビバレンス」

気付いてしまったその瞬間
いやまさかと自分に苦笑する

気付けば　目が君を追ってる
君の声を追いかけている

こんな想い　伝わらなければいい　君になど
こんな声　届かなければいい　君になんて

君の元へ届く前に　
落ちてしまえ　コノ欲望


掠れた声で　叫んであがく

いいんだよ　こんな感情は消えてくれよ

いらない　いらないんだ
何なんだよこの鼓動は

もうヤバイんだ　本当に　嗚呼


『声が　髪が　息が　体温が
　君トイウ存在ソノモノ
　喰らいつくしてしまいたい』


どんな声で愛を囁いてんのか
あの人の腕の中で

俺のほうが好きだって
今言ってやろうか?

もういっそ全部　奪ってしまいたい

ねぇ　もうダメなんだ
俺に触れて　宥めてほしい

弾けそうなこの感情
止められないんだ　自分ではもう


溺れるだけだ
嵐の海の中
叫び声さえあげられず
白旗(フラッグ)も上げられず

救出されるというのなら
それは君が抱きしめてくれたとき　
そのときだけだ


心の中が見えないようにできてて
本当に良かった
だってそれなら

君は笑い
俺は泣いてる

無様に　 倒れ　あがき　もがいて　揺れてんだろ


ああ　ああ　



君ガ好キダ