ジャケット

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【IA】空の栞【オリジナル】

首からカメラをかける僕 自転車を飛ばす君
うだるような夏の影 雨は心配ないらしい
「夕焼け空 撮りそこねた」 沈んでる隣りの君
月が落ちた橋の上で そう 僕らは空を待っていた

通りすぎてゆくトラック 揺れる影はひとつ
満たされたノートの上 夜の花が咲いた

掛け星の空 夜に儚く 落ちてゆく夏の香り
流れる星に手をのばす 一ページをめくって
僕らは 栞を挟んだ

明けた夕の橋の上で 僕らはまた出会った
だらしなく溶けたかき氷 遠く揺らぐ夏の陽炎
思い出の栞めくりながら あの日の夕夜(そら)をめぐる
添えられた花は汐らしく ほら 切なく風に揺れていた

五時半 涼しい黄昏 風鈴は風に揺れる
俯いた向日葵の顔 世界は赤にそまった

夕暮れの空 白ばみの月 鳴き渡る蝉の時雨
離れてく空白の距離 「本当は 知ってたよ」
「僕は もう いない」と 涙を流す

あの日 大雨の夜 橋の下 子供の声 飛び込む君
きっとこれが最後の夏 やさしい朝の海は

それでも 僕らを飲み込む

明けていく空 透き通る白 消える星 天の階
思い出に変わって行く君 さよならは 言わないよ

朝焼けの空 涙は晴れて 咲き誇る彼岸花
陽炎に重なってゆく君 精一杯右手を振って
僕らの栞は過ぎ去る

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投稿日:2012/07/17 21:13:19

長さ:03:54

ファイルサイズ:8.9MB

カテゴリ:音楽

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