幾千の都市の光
幾億の星の光
そこに永遠だなんて
きっとないけれど

幾千の日々を越え
幾億の時を越え
「今ここにある」って事実を
かみしめながら
歩いてゆくんだ

「三つ子の魂百まで」だとか
「ありのままの姿がいい」だとか
「世界にひとつだけのジブン」だとか
だれが決めたんだ？

こどもは成長すりゃ変わるんだし
見栄を張るのもありのままだし
だから今までリソウめざして
歩いてきたんだし

ひとりのジブンはひとつじゃない

いろんなモードがあるからだから
個性をひとつに決めることなんて
できやしなかった

「ほんとのジブンを探そう」だなんて
いままでがウソのジブンなみたいで
リソウを目指して作ったハリボテを
壊すのも違う気がしたんだ

幾千の都市の光のように
広がる可能性があって
幾億の星の光のように
いつかは消えてしまうんだろな

過ごしてきた幾千の日々に
戻れることはないけれど
流れる幾億の時の中で
変わりゆくジブンを見つめ

自分をつくったハリボテに
「がんばったな」って伝えて
新しい景色を歩き出す