静かの海に溺れて 何も言わずに漂ってた
噎せて吐くそこが居場所と信じ込んでた
口を開けば飲むハメになるから
きちんと閉じることが常識
「こんなところに居たくないの」と
水掻くサマは笑うものらしい
「そんなことない」
言えなかったな
踊ってみたいとつい零せば
「夢見過ぎ」とお叱りの嵐
きちんと幸せになるように
ご心配が足に絡みつく
だから慌てて「冗談です」って笑ったけど
静かの海に溺れて 何も言えずに漂ってた
窘められたの
“ワルツはシンデレラのもの”
いい子の海に溺れて 正解ヅラでただ酔ってた
悪い魔女だけが
私に「出来るよ」って言ったの
眩しすぎるからなんて言って
日陰をつくって“くださる”手は
顔を出して欲しくないらしい
おしとやかにして欲しいらしい
「水は掻くな」「波風立てるな」
「何も知らなくていい」「君のためさ」
「悪い魔女は嫉妬してるだけ」
「君を陥れようとしてるのさ」
ねえ 本当に?
静かの海に溺れて 何も知らずに漂ってた
言葉にならない泡(あぶく)はいつだって在った
いい子の海を抜け出す 水は重たくまとわりつく
熱い砂 そよぐ風の中
私は踊った
乾かさなきゃね
火を起こそうか
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