突然　現れた　小さな昇降機の扉
何処へ　連れ去られたとしても
どうか、忘れないで。
あい ×××××× ゆー


静かに開いた　ドアの隙間に
耳から外した　再生機が落ちてしまいました

その暗闇は　深く、深く、
果てしなく思えました
未だ鳴り続く　警報音は
貴方の声でした


月が　綺麗だった夜を
思い出しました
あいみすゆー

固く結んだ点と点
風に　攫われて
闇に消ゆ

「もう帰ろう」と 振り返る
鳥が　飛び立った
タイミング

点滅する光に逆らって
花が　咲く頃に
会いにいく


何処かの誰かの　記憶でしょうか
たいせつだったこと
忘れる前に
うたを

止まらない下降の中
「音」はまだきっと
鳴っている
─のでしょうか？
其れすら解らないのです


終着は時の果て
喉の　震わせ方も
忘れてしまいました


月が　綺麗だった夜を
思い出したいのです
あいみすゆー

固く結んだ辺を解く
風に　攫わせた
罪に去く

「もう帰ろう」と 振り返る
鳥が　飛び立った
タイミング

点滅するミライに目を伏せて
花が　散る頃に
さらいにいく

降りて　降りてく　匣の中
消えてしまう前に
あい SEEK ゆー

点滅する光に逆らって
花が　咲く頃に
あいにいく