
ある日靴棚に黄色い手紙「俺の付き合ってみる?
いつも俺のことジッと見つめたよね 君も俺が好きでしょ?」
私が本当に見たいのはいつもあんたの隣にいる彼
直視できずに人畜無害なあんたの顔をいつも見てしまっていた
一応返事はしてやるか あの彼のことが好きなのよ
あんた、少し間が開いた後言った わかった 君に 協力する と
まぁ普通そう言うよね 嫌われたくはないし
でもセッティング呼び出しとか噂流してたり
色々してくれて結構マジ
その甲斐もなく一言も話せず逃げる私
ダラしねーなとため息をつくあんた
まぁ悪くないな
ある日家庭の事情でこの学校からサヨナラすることになる
理由も最悪でどちらにつくのか なまはげか金剛力士か
憧れの彼の事なんて頭から綺麗に消えた
この頃にはすっかり気を許したあんたにだけは話した
じゃあね いままでありがとう 月並みな言葉しか出ない
あんた 黙って優しく抱きしめた
とってもあったかい そんな気がした
何か抑えてた気持ちを あんたが全部溶かしていく
滲んで行く世界を見る暇も無くあんたの胸は私の涙でびしゃびしゃ
空は晴れてるのになぜか私の頭もびしゃびしゃで
お互い目を晴らしてすぐに笑い合う
悪くないかも
また抑えてた気持ちを"あなた"に全部ぶつけたい
少し男らしくなったあなたのシルエットが 人混みの中でハッキリ見えた
私の滲む世界が激しくあたたかくつつまれていく
大きくなった背中に腕まわして
「まぁ悪くないな。」
00:00 / 05:41
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想
ピアプロ運営
使わせてもらいました
ピアプロ運営です。ピアプロの公式Twitterアカウント
(https://twitter.com/piapro)でおすすめの作品として紹介させていただきました!
2017/09/11 10:06:17