私は、一人で生きてきた。
誰も信じることなく生きてきた。
けれど、本当は、人を信じたかった。
信じてみたかった。
一人は、とても悲しかった。
この世界に自分を必要としてくれる人は、誰もいないとそう思った。
そう思えば、楽になれた。
そうすることで、自分を守った。
まるで、怯えた動物のように。
一人なんて、いつものことのはずだった。
でも、一度孤独から解放されれば、そこに戻るのは、
とても恐ろしく、怖くなった。
私を、暗闇から出してくれたあなたはいつの間にかいなくなっていた。
まるで、最初から存在しなかったように。
けれど、確かにあなたは私の側に居た。
それは、揺らぐことのない事実だった。
私に希望をくれたあなたは、一体、何処に行ってしまったのだろうか。
あなたは、私を、孤独から出してくれた。
だから私は、今、此処に、こうしている。
私は、あなたを待とう。
待ち続けよう。
それが、
私を、助けてくれたあなたへの
せめてものお礼になるのなら。
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