蒼い月傾いてく
冷たい窓辺を照らして
「この部屋は水槽みたい」
あの日の貴方の声がした

還りたいと願うことすら
泣いた日々に失くしてた
ふわり　浮かぶ想いのしずく
まるで瞬くように散らばって

ゆらゆら揺れる感情は
すべて　大切に抱いてた
もう行き場のない心の所為ね

ここにいれば雨を知らず
頬を濡らす痕さえ消えて
綺麗に咲いていられるのでしょう？
知ってるけど...


繰り返す　途切れ途切れ
まぶたに残した記憶を
叶わない約束だけ
こんなにも強く在るなんて

白い足を投げ出したまま
浅い呼吸（いき）に俯いて
ぽつり　零す物語には
哀しい瞳の少女がいるばかり

ゆらゆら揺れる旋律が
この胸を掻き乱してゆく
未来（あした）なんて望んではないのに

ここを捨てる勇気もなく
ひとりで立つ自信もなくて
いっそ思い出に逃げ込めたなら幸せかな


星の歌が聴こえてくる
この冷たい部屋も包み込むように


ゆらゆら揺れる旋律が
この胸を掻き乱してゆく
未来（あした）なんて望んではないのに

ここにいれば雨を知らず　
頬を濡らす痕さえ消えて
綺麗に咲いていられるのでしょう？
知ってるけど...