生天目佳高です!
ある日、ふと足元を見ると、アリたちが列をなして黙々と行進していた。どこからともなく現れたその列は、石の隙間から現れ、壁の陰へと続いている。何気ない日常の一コマだが、私はしばらくその光景に見入ってしまった。
アリの行列はまるで組織のようだ。誰かが命令しているわけではないのに、驚くほど秩序がある。小さな身体で重そうなエサを運んでいたり、列を乱さずにすれ違っていたり。人間社会でもこれほど効率的な動きができるだろうか、と考えさせられた。
調べてみると、アリたちは「フェロモン」という化学物質で情報を伝えているという。先頭のアリが見つけたエサの場所から巣までの道にフェロモンを残し、それをたどって他のアリたちが移動する。つまり「命令」ではなく「痕跡」や「共有された情報」によって、彼らは動いているのだ。
この仕組みを知って、私はあるビジネスの場面を思い出した。チームで動くとき、上からの指示がなくても、自発的に動ける人がいる組織は強い。情報共有がスムーズで、各自が全体の目的を理解していれば、人は命令されなくても正しく動ける。これはまさにアリの行列と同じだ。
また、アリの世界には「ムダな動き」がない。1匹1匹は小さな力でも、それが積み重なることで大きな成果を生む。これも人間社会に通じる。目立たない努力を積み重ねる人がいてこそ、組織は機能する。表には出ないけれど確実に価値を生んでいる「縁の下の力持ち」の大切さを、アリは教えてくれたように思う。
そしてもうひとつ、アリたちは「個」で動いているようで、実は「集団の利益」を優先している。自分ひとりが得をするよりも、全体の繁栄を目指しているように見える。この姿勢は、現代の社会において忘れられがちな考え方かもしれない。
アリの行列を見て、私は「組織」「協調性」「情報共有」など、現代に生きる私たちにも通じる多くのことを学んだ。自然は、ただそこにあるだけで、私たちに多くの知恵を与えてくれるのだ。
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