生まれるべきではなかった
所謂高尚に憧れた ああ
ハイレベルによくできた脳髄
ご結構な表皮
とどのつまり人間てやつ
「空っぽの頭でよく言えたもんだね」
聖者たちの聖句に 引き裂かれながら
また血ををこぼす
青ざめたような赤色の
温もりにすがり付いて
愛が降りてきたみたいだ
神に似たなにか
月明かりの中に住む化け物よ
どうかその羊水でバラバラにしてから
さあさあ何もない脳に目を与えておくれ
逆さ吊りになって堕ちた ああ
宙に祈ることもできないから
唾棄がまたかかる
腐臭がもう限界だな
誰か僕を別の何かに変えてよ
「気持ち悪いね低能」
もうどん詰まりだ
啓蒙を上げなきゃ
「無理だ」
青い血が流れる赤ん坊に
生まれ変わるまで バイバイ
愛に繋がっていたかった
救いに似た何か
全てをやり直せる臍の緒よ
どうかこの悪夢を殺した時には
さあさ花園の中の手で抱きしめて
愛と踊っていたかったんだ
貌のないなにか
僕らの脳漿を侵す化け物よ
どうか聖 者たちを全部消した後で
さあさあ耳元で囁いて
「もういいよ」って
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