霧中惑いて一歩二歩
足元霞む道すがら
手を伸ばして三歩四歩
淡く白む世界を進む

はたと止まり考える
長らく歩んでいたものの
自分は何処を目指すのか
気付けば綺麗に忘れていた

そもそも何処からきたのだろうか
答えはすっかり霧の中で
途方にくれて辺りを見回す

白い世界に囲まれて
ただ自分の呼吸だけが響く
永久を思わせる時間
その揺らぎに佇んでいた


灯りを見つけ一歩二歩
くるくる遠くで回ってる
目を細め三歩四歩
何物かと考える

不意に風が運ぶ潮の薫り
答えがはっと脳裏に浮かんで
慌てて光に向かい走る

白い世界に囲まれて
段々と自分の鼓動が弾む
ひたすら真っ直ぐに進み
ああ一刻も早くあそこへ


汽笛の音、波の音
そうここは海辺
早く早く、仕事に戻らねば
相棒が待っている


白い世界のその先に
見えてきた白い灯台
霧に惑わされていたのか
今や全てを思い出す

白い階段を登って行き
そうここが居場所だった

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

霧中惑いて

一度風景とかに焦点を置いた詩を書こうと思っていたので挑戦してみました。
同時にやや意味不明な感じになってしまいしましたが…答えは霧の中という事で(苦笑)

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投稿日:2008/02/15 10:17:22

文字数:411文字

カテゴリ:その他

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