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私が授かったこの翼は
邪に染まることはないと誓ったと言うのに
貴方の理想（ゆめ）が惑わせてく
身体 心は ルアルを受け 妖しく踊る

私に意思は無かった
女神が決めた秩序の下で
一人 蹲っていた 虚しさを抱え

月が満ちる夜は 何故だろう
何処か懐かしい
届かぬ地を見下ろした
許されぬ事と 知って

歓びも痛みも知らぬ儘に
生きる理由も奧の衝動も殺してしまえ
冷たい風が吹く楽園（エデン）で
ルアルは嘲笑うかの様に 翼を照らす

貴方に出逢った事が
運命ならばそれで構わない
女神が統べる土地から 逃げ出したかった

決して踏み入れてはならないと
知っている けれど
何故こんなに惹かれてく
貴方 知れば 知るほどに

私が授かったこの翼は
邪に染まることはないと誓ったと言うのに
貴方の理想（ゆめ）が惑わせてく
身体 心は ルアルを受け　妖しく踊る

「よくお聞き、貴方の手は
人を裁く為にあるのだろう？
罪を犯せば 貴方は――。」

「歓びも痛みも知らぬ儘に
生きる理由も奧の衝動も殺してしまえ」
「嫌、もう嘘は終わりにしよう
翼朽ちても 自由が其処に 在るはずだから」

決められた運命 切り裂いたら
その先に待つのは光か闇の未来か
もう縛られる事はないと
ルアルは心蝕む様に 私を照らす