あーしゅ

寂れた劇場　聴こえるのは
虫の音と昔語り
『結末は明日の夜にお預け。』
話し手にさえ分からぬまま
飽きることなく来る日も来る日も
御伽話を　たゆたうように
『月の船に乗り　今宵も往こう。』
遥か遠い　異国の地へ
物語が眠る　"storycellar"
季節が巡り巡る　その向こうで...

【A1】
見慣れた街並み　灰色の空
憂鬱を吹き飛ばすように
あの日の自分に別れを告げた
錆付いた引き金で
【B1】
ah, your heavenly voice and breath always touch my ear softly.
悪い夢から抜け出して　さぁ
【サビ1】
加速してく鼓動...

【A1】容易い奇跡と　仮初めの悲劇
歪な地図は　色褪せ滲んでいく
乾いた風が　また同じ今日を連れて
壊れたままの歯車が　時を止める
【B1】願い　この手　零れ落ちていく雫は
蜃気楼に似た　解けない心　嘆き
【サビ1】見失う真実　透明な闇に　融ける燈
裸足の足　鎖に囚われて　明日が見えない
未だ眠る命...

零れた願い
かき消すDistortion
ノイズ雑じりの音の渦
記憶に焼付く
あの日の涙の
答は今もきけないまま
守られた架空の楽園
光の差さない塗り潰された青の
上を見たいから
駆け出してく 目覚めの刻...

唇をなぞった　始まりはスローモーション
止まない雨音が　二人を隠して
(蕩ける紅を)　契りの様に交わした
(零れてく)吐息と(焼けつくような)律動と
(絡めた)指先で
(今夜だけ)今だけ(全て忘れて)
乾いた(喉の)奥の奥まで満たして
傷口を辿った　現実とイミテーション
消えない戯言に　筋書きを隠し...

揺るがない現実
鳴り止まない不協和音
変える力なんて無いから
渇いたまま
果てない平行線
霞んで見える 君の背中
何もできずに唯眺めている
暗い空を越えて
大切な人を守るとか
そんなのは作り物で...