背伸びをしたわ
貴方に追いつきたかっただけなの
甘く赤いわ
爪先のペディキュアが剥がれおちた

痛かった思い出も、欲しかった当然も、
今のところの私には溢れるほどの蜃気楼

貴方のために書きあげた 一輪の歌も…
私ひとりじゃ届かない うまく歌えない…
飛び立ちたいの あの夜は 遠くて意地悪…
だから私を抱き締めて 春を咲かせてよ…


憶えているわ
貴方が手招き名前を呼ぶけど
苦く青いわ
まだまだ熟せないよ 夢の中じゃ

弱かったこの胸も、怖かった偶然も、
今のところの私には掴めぬままの理想郷

貴方のために差し出した ひとひらのキスも…
私ひとりじゃかわせない 触れていられない…
深く愛されていたいの もっと抱き寄せて…
今が過去に変わっても 忘れないように…


長かったこの爪も、疎かった最善も、
背中に残す傷痕は数えきれない"アイシテル"

貴方と出逢う必然は あの瞬間(とき)のままで…
私ひとりじゃ生きれない うまく笑えない…
乗り越えたいの あの日々は 強くて無情で…
だから私を抱き締めて 夢を見させて
               腕を伸ばして
               冬を越えさせて…


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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背中

愛を春、片思いを冬と表しました。
たぶん歌詞を一言で表すと、「背中」になるんだと思います。
追うものや負うもの、という意味で。

閲覧数:138

投稿日:2011/02/03 15:49:08

文字数:512文字

カテゴリ:歌詞

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