『月だけが見ていた』

闇の中を忍び足　月の蔭と厚き雲
人目を避けて森の中　許されぬ恋なら

闇の中で抱き寄せて　あなたの声を聞かせてよ
体の奥が燃え上がる　許されぬ恋でも

月が晴れ光が　輪を描きふたりを
祝うよに照らした　結ばれない運命（さだめ）なのに

手と手を合わせて目を閉じ　鏡に触れるように
ふたり交わす口づけ　月だけが見ていた

あなたと私は兄妹　鏡に映すように
ふたり同じ顔でも　愛は生まれたんだ


幸せそうな双子ねと　言われるたび傷ついて
忘れたいのに思い知る　許されぬ恋だと

パパとママが寝た後に　私たちの時が来る
誰にも知られてはダメよ　許されぬ恋なの

灯りのない部屋で　窓に映るふたり
見つめあう瞳が　せつな過ぎてにじむ景色

流れる涙を拭く手は　どうして震えてるの？
ふたり交わす口づけ　月だけが見ていた

お金や名誉や未来を　幸せと呼ぶのかな
そばにあなたがいれば　何もいらないのに

許されぬからこそ　恋は燃え上がるの
どこか遠い町へ　ふたりで逃げましょう

家族や友達と分かれ　家を捨て名も変えて
ふたりだけの旅路を　月だけが見ていた

つないだ手と手の温もり　鏡合わせのふたり
永久（とわ）の愛を誓おう　月が照らす下で

　
（譜割り）

やみのなかーをーしのびあし
つきのかげーとーあつきくも
ひとめをさーけて　もりのなか
ゆるさーれぬこーいなら

やみのなかーでーだきよせて
あなたのこーえーきかせてよ
からだのおーくが　もえあがる
ゆるさーれぬこーいでも

つーきがはーれーひーかりが
わーをえがーきーふーたりを
いーわうよーにーてーらした
むすばーれないーさだめーなのに

てとてを　あわせて　めーをとじ
かーがみにーふーれーるよおーに
ふーたり　かーわす　くーちづけ
つきだけがみていた

あなたと　わたしは　きょーうだい
かーがみにーうーつーすよおーに
ふーたり　おーなじ　かーおでも
あいはーうまれーたんだ


しあわせそーなーふたごねと
いわれるたーびーきずついて
わすれたいーのに　おもいしる
ゆるさーれぬこーいだと

ぱぱとままーがーねたあとに
わたしたちーのーときがくる
だれにもしーられてはだめよ
ゆるさーれぬこーいなの

あーかりのーなーいーへやで
まーどにうーつーるーふたり
みーつめあーうーひーとみが
せつなーすぎてーにじむーけしき

ながれる　なみだを　ふーくては
どーうしてーふーるーえてるーの
ふーたり　かーわす　くーちづけ
つきだけがみていた

おかねや　めいよや　みーらいを
しーあわせーとーよーぶのかーな
そーばに　あーなたがーいれば
なにもーいらなーいのに

ゆるさーれーぬーかーらーこーそ
こいはーもえあーがるの
どーこか　とーおい　まーちーへ
ふたりーで　にげーましょう

かぞくや　ともだちとーわかれ
いーえをすーてーなーもかえーて
ふーたり　だーけの　たーびじを
つきだけがみていた

つないだ　てとての　ぬーくもり
かーがみあーわーせーのふたーり
とーわの　あーいを　ちーかおう
つきがーてらすーもとで