割れた窓 見上げれば
強い光が眼を眩ませて
映し出す 砂嵐
不必要だと叩き壊した
どうしてこんな気分になるの
自分から選んだ筈の場所なのに
遠く見遣れば緑の木々が
耳障りな音を立て 笑う
頭抱えて耳を塞いでも
奥に張り付いて剥がれない
掻き消す様に歌を叫んだ
古ぼけた 紙片に
書き殴る言葉 「全テガ嫌イ」
埋め尽くす 空虚さは
哀しい程に優しく在った
どうしてこんな気分になるの
自分から選んだ筈の場所なのに
そっと眼を閉じ消えていけたら
もう何も感じずに済むのに
夜に沈めど朝はやって来る
固く鍵を掛け閉じ込もる
取り残された部屋の中にも
何でこんなに泣きたくなるの
独りきり選んで決めた場所なのに
死んでもいない 生きてもいない
中途半端な絶望に浸り
ただひたすらに自分を騙した
「独りでいいの」と 呟いて
羨む様に空を見上げた
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虎男
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同じくピノキオPの『 oz 』、『恋するミュータント』、そして童話『オズの魔法使い』との三つ巴ミックスです。
あろうことか前・後篇あわせて12ページもあるので、どうぞお時間のある時に読んで頂ければ幸いです。
素晴らしき作...オズと恋するミュータント(前篇)
時給310円
6.
出来損ない。落ちこぼれ。無能。
無遠慮に向けられる失望の目。遠くから聞こえてくる嘲笑。それらに対して何の抵抗もできない自分自身の無力感。
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Mimimoma
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