ふたり あわせた手のひら
いつも 冷たい温度に
灯る光 届けて君をあたため
共に紡ぐ 願い

ああ いつか触れる別れ
知らずに 今を生きて

儚く 笑う意味に
気付かず 眠りについていたよ


閉じた 世界の片隅
君はもう 知っていたんだね

冷たく微笑み 命の終わりを迎える
初めて手にする 自由

まどろむように閉じた
瞳は何を映す
幸せそうにそっと消えていく今
何を思うだろう


永遠 触れた手のひらに
伝わらない温度

ああ 君はひとり深く
たゆたう想い 残し
還らぬ音を抱いて
水色に今 染まる夢の中

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

零ゆ少女

kelpiさんの曲
http://piapro.jp/content/krj7i22fau5a1gnt
に作詞させていただきました。

どこかドラマチックで少し冷たい温度での展開を感じる曲です。
詞をつけるにあたって、この曲のイメージのショートストーリーを書き
そこから詞を起こしたという少々珍しい運びとなりました。

物語のテーマは「消失」あたりでしょうか。
「ふたり」は私と少女であり、人間と機械。

機械に通わない温度をふたり分け合っていたのに
ある日私にとってはあっけなく、少女の命の尽きる日が来る。
ただし少女は自分の命の終わりをずっと知っていた、というようなお話です。

ちなみにタイトルは「あゆしょうじょ」と読みます。
「零ゆ」とは「実などがこぼれ落ちる」「流れ落ちる」と言う意味で
ここでこぼれ落ちるものは少女の命を想定しています。

長くなってしまいましたが、素敵な曲をありがとうございました!

閲覧数:178

投稿日:2008/07/07 00:15:38

文字数:258文字

カテゴリ:歌詞

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