夕凪の時を間近に　ざわめく草花達
優しい夕暮れとは　裏腹にせわしい風
紫の地平線には　一体何が映るのか
見据えた瞳(メ)の前で　乱暴に砂が舞う

いくら声を荒げても漂う波音
この想い詩(ウタ)に代えれるなら　嗄れるまで歌い続けよう

幾億の星の下　幾つお願いをすればいい？
この旗の下に響く歌声に秘めたSympathy(シンパシー)
雷雲を突き抜けるような　ずっと叶わない希望を風に添えよう

凍えそうな温度の中　息吹く草花達
暗闇を切り裂いた　光のgungnir(グングニル)
迷いや不安さえ　打ち勝てるというなら
あの空へすべて　投げ捨ててしまうのに

いくら陽(ヒ)が昇っても　消えない薄影
悲しみを詩(ウタ)に代えれるなら　無くなるまで歌い続けよう

幾億の時の中　幾つ傷を負えばいい？
あの旗の下に集う争いが残すempty(エンプティ)
紅く染まるのは　誰そ彼(タソガレ)の時だけでいいと憂い涙を零す

誰もが笑うため生まれたとして
誰もが幸せになる権利はあっても
全て収める天秤の器なんてないと知っていても　
それでも未来を描きたい…

幾億の流星が　幾つ願いを運べたの？
この旗の下で響く歌声に秘めたSympathy(シンパシー)
運命に流されたくないと　強い意志を抱いたモノに　この想い届け

ライセンス

Sympathy

Ｐｈｉ－Ｌ！ＯＮ

まさくに氏の9/8付け投稿作品『【歌詞募集】No.004(タイトル未定)【期間9/30まで】』[http://piapro.jp/content/1shcnrdqlcz28tmd]
よりインスパイアされて書いた歌詞です。

・激しく主張しているギターサウンドやその脇を彩るピアノ、しっかりとしたパーカッションとオーケストレーションと、とても力強い完成度の高い楽曲に負けないようにとメッセージ性の高い歌詞になったかと思います。
・最初は恋愛要素のある歌詞にしようかと思っていたのですが、自分の中のイメージと噛み合わず、最終的に反戦的な内容になりました。
・自分の中では、歌詞中の一番は夕日が沈む海を臨める海岸の近くにある崖にミクが立っているイメージです。なんとなくキリストが海原を別つ場面みたいな。ちなみに火サスの犯人自供のシーンを思い浮かべてはダメです。
・二番は何も人の手が渡っていない草原をイメージしています。夜明けと共に近くの山々から一条の光が差し込んでくるようなカンジです。ちなみにグングニルはオーディーンが使用した神槍とされており、それくらい強い日差しが強い例えとして使用しています。
・一番を夕暮れ、二番を夜明けの場面にする事で、楽曲の転調部分で対照的なイメージを持てるように意識しました。
・サビの2行目の「旗」は、一番では音符記号(♪)を意味しますが、二番は軍隊等が用意する実際の旗に意味が変わっています。
・タイトルの『Sympathy』は「共鳴・同感・賛成」という意味があり、希望や願いを思うミクと歌う歌の意味や想いに聴いてる人が共感出来るように、という意味を込めて付けました。また、同じ単語で「同情・哀れみ・思いやり」という意味もあり、争いを憂う気持ちを書いた二番にも当てはまるようダブルミーニング的な面もあります。

-------------------------------------
残念ながら歌詞募集の選考に漏れました。

投稿日：2008/10/07 17:47:05

文字数：553文字

カテゴリ：歌詞

コメント1
関連動画0

ご意見・ご感想

お名前

疾風P
ご意見・ご感想
初めまして。
この度は歌詞の考案ありがとうございます。

歌詞の詳しい説明で、より深く内容を知る事ができました。とても力強いメッセージが込められた詞だと思います。
あと、曲の感想ありがとうございます。自分の中でアレンジにはあまり自信がないだけに、このようなお言葉はとても励みになります。

皆さんの歌詞は大切に選考致します。今後ともよろしくお願い致します。
2008/09/27 23:57:37